矯正歯科

健康維持にも役立つ矯正治療

歯科矯正治療は、歯列不正や咬合異常を改善することで、健康面だけでなく生活の質を向上させることができます。歯並びが整うことで、食べ物を咀嚼しやすくなり、栄養の吸収率も高くなります。また、咀嚼力が向上することで、消化器系の負担も軽減され、健康的な体調維持にもつながります。さらに、噛み合わせのバランスが改善されることで、顎関節症の予防や改善にもつながります。矯正治療は、歯や口腔の健康だけでなく、全身の健康にも役立つ治療法の一つです。

歯並びの乱れが全身に及ぼす6つの影響

  • 01

    虫歯の発生率が
    高くなる

    歯同士が重なり合っていたり、前後左右に傾きがあったりする歯並びだと、歯ブラシの毛先が当たりづらい面がうまれるため、虫歯になりやすくなります。

  • 02

    歯石や着色が
    つきやすくなる

    上手く磨けないと、歯の表面に着いた汚れや色素が残りやすくなり、歯石や着色もつきやすくなります。

  • 03

    口臭が
    起こりやすくなる

    虫歯や歯石の沈着によって起こる歯茎の炎症は、口臭の原因となります。食事や日々のストレス等に心当たりがなければ、口腔環境が原因であると考えてよいでしょう。

  • 04

    口内炎が
    できやすくなる

    口内炎は、口の中についた傷が原因で起こる事もあります。歯並び悪いと、咀嚼の際に頬や舌を巻き込んで噛みやすくなり、傷を作ってしまうという方は少なくありません。

  • 05

    顎関節症に
    なりやすくなる

    歯並びの乱れから歯全体に均等な力がかからない場合、咀嚼の際に使用する筋肉に左右差ができ、顎の動きを含めた全体のバランスが悪くなります。

  • 06

    消化不良を
    引き起こしやすくなる

    噛み合わせが悪いと、食べ物が十分に咀嚼されず、固形の状態のまま体内に送られてしまい、消化器官である胃や腸に強い負担がかかります。

小児矯正

小児矯正は将来に向けて、永久歯の生え揃うスペースを確保するために必要な治療です。筋肉や骨の成長が盛んな小児期に、健全な顎の成長をサポートし、悪い習慣を改善していきます。矯正治療は見た目だけではなく、健康面においてもさまざまなメリットがあります。早めに治療を始めれば、幅広い治療の選択肢をご提案可能です。

不正咬合の原因を正す「バイオブロック矯正」

バイオブロック矯正は、不正咬合を治療するために、まず患者様の生活習慣や口腔内の機能的な問題を解決することで、永久歯列を育成しようとする治療法です。特に、呼吸や嚥下などの機能に問題がある場合には、それらを解消することで歯列矯正の治療効果を高めることができます。具体的には、正しい姿勢や呼吸法、食事の摂り方などのアドバイスを行い、歯並びを正しく整えることで、健康的な歯列を育成することができます。

バイオブロック矯正と一般的な小児矯正の違い

項目 バイオブロック 一般的な小児矯正(1期治療) 一般的な小児矯正(2期治療)
矯正方法
  • 取り外しのできる装置を、治療の段階ごとに装着し、顔と顎の成長を促す
  • 床矯正やマウスピースを使用し骨格を広げる
  • ワイヤーの力で強制的に引っ張り歯を移動させる
目標
  • 健全な歯列、健全な顔に成長させる治療
  • スペースをある程度の確保
  • 2期治療時に抜歯矯正になる確率を下げる
  • 歯の移動を目標とした治療
効果
  • 健全な歯列、健康な口腔内をつくる根本の改善ができる
  • 混合歯列期に永久歯が萌出するスペースをある程度確保できる
  • 歯の移動を細かく調整が可能
特徴
  • 装置の取り外しが可能
  • 口呼吸の改善が可能
  • 顔貌が良くなる
  • 身体の機能面が改善する
  • 歯並びの原因を正す
  • 後戻りがしにくい
  • 抜歯はほとんどない
  • 装置の取り外しが可能
  • 抜歯はほとんどない
  • 歯の移動速度が速い
  • 歯並びの微調整がしやすい
  • 取り外しの必要がない
  • ほとんどの症例で適用可能
欠点
  • 治療期間が長い
  • 年齢制限がある
  • 継続した装着が必要
  • 一般的な小児矯正より費用がかかる
  • 歯並びの細かい調整が難しい
  • 症例によっては適応ができない
  • ワイヤーによる矯正が必要になる可能性がある
  • 後戻りする場合がある
  • 痛みや違和感がある
  • 装置が目立つ
  • 歯磨きがしにくい

バイオブロック矯正は、適正な時期にスタートし、装置の装着を継続していけば、きっとお子様の歯並びの改善へ繋がります。
また、顔貌や身体の機能の改善にも繋がるなど歯並び以外にも多くの利点がありますので、お子様の矯正治療を検討している方はぜひ一度ご相談下さい。

小児矯正治療のゴールとは

小児矯正治療のゴールは、永久歯の綺麗な生え揃いに必要な土台を整えることです。成人は成長が終わっているため、顎や骨格の大きさは固定されていますが、発育途中のお子様は、顎や骨格の成長に合わせて正しい歯並びへと誘導することができます。早期の治療によって、歯が綺麗に生え揃うための準備ができ、矯正治療は幼少期から実施することで負担やリスクを軽減できます。

成人矯正

矯正治療に年齢制限はありません。お口の状態が健康であればいつからでも始められます。最近ではまた外から目立たない装置も開発されているため、それぞれの患者様のライフスタイルに応じて治療計画を立てられます。

成人矯正の矯正装置

ワイヤー矯正

歯の表面に歯科用接着剤でブラケットを貼り付け、ワイヤーを通すことでさまざまな位置に歯を引っ張っていきます。さまざまな症例に対応できて、費用も比較的リーズナブルで済みます。一方で固定式なので、丁寧に歯磨きをする必要があることがデメリットです。

Merit

  • 比較的歯の移動速度が速い。
  • 幅広い症例に対応できる。

Demerit

  • 自費診療のため、保険が適用できない。
  • 金属なので目立ちやすい傾向にある。

矯正治療の概要

治療回数・治療期間

約12~24回/約2~3年
※歯並びの状態によって異なります。

治療費用

  • 小児矯正150,000~250,000円
    ※難易度によって変動があります。
  • バイオブロック(一部)132,000円
    ※難易度によって変動があります。
  • バイオブロック(全体)660,000~880,000円
    ※難易度によって変動があります。
  • 成人矯正495,000~660,000円
    ※難易度によって変動があります。
  • 調整料4,400円
    ※毎月発生する費用です。